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  • 執筆者の写真増渕インストラクター

更新日:6月10日


こんにちは。

人生100年時代 健やかに動き続けるための身体を共創する

Physio Pilates (フィジオピラティス) 文京本郷の代表の増渕です。


今回のテーマはピラティスをする時の呼吸の音についてです。


ピラティスの時、フーとかハーとか呼吸音が聞こえるけど、それはいいことなの?


エクササイズによるんだ。静かで聞こえない呼吸の方が良いものと、しっかり呼吸をして行ったほうが良いものがあるんだよ。



100年歩き続けるために、ピラティスをする際の呼吸について勉強していきましょう^^



1. 「最適な呼吸」を実践することが大切

 

先日のセッションでピラティス経験者の方から、呼吸の音について質問を受けました。


「先生、呼吸の音は聞こえた方が良いのでしょうか?聞こえない方が良いのでしょうか?

他のスタジオで呼吸の音は周りに聞こえない様にと、教わったことがあったので、、、」


それについて、お答えしたいと思います。

結論からお伝えいたしますと、どちらも正解であり、

課題や目的に応じた「最適な呼吸」の実践を目指す!となります。


2. 静かな呼吸が良いエクササイズ

 

では、それぞれの例を解説していきますね。

周囲に聞こえないくらい優しくした方が良い時とは?

例えば、リフォーマーで寝て足の曲げ伸ばしとなるフットワークのエクササイズです。

これは、寝て行うので、重力の影響も少なく、頑張って行う体操ではありません。

なので、骨盤の位置や足の使い方をゆったりと内観し、気持ちよく足を伸ばし、

気持ちよく、曲げていき、気持ちよく呼吸をしてもらいます。

その場合は、優しい呼吸となり、呼吸音が周りに聞こえない動きになります。


つまり、動きの課題に対し、必要最小限の頑張りの中でエクササイズを行うことで、

効率的で滑らかな動きの獲得を目指していくことになります。

これは猫や犬といった自然な動物の動きや呼吸と同じですね。

effort less(努力し過ぎない)という使い方で、身体の動きに意識して、

全身をコントロールしていく、ピラティスらしいやり方です。


3. しっかり呼吸するエクササイズ

 

続いて、呼吸がしっかり聞こえる方が良い時の例をお伝えします。

例えば、腹筋をはじめとした筋肉の持久力を鍛えるピラティスのハンドレッドというex.

これは腹筋を中心に頭の重さ、足の重さを支えなければならず、筋肉への負荷が大きいです。

やる時には息を5回吸って、5回吐いてを連続で100回続けるex.です。

その際はパーカッシブブリージングといって、シュッシュシュッシュッシュ、

ハッハッハッハッハッ、と、しっかり呼吸音を出して行うex.となります。

余談ですが、犬も暑い時は体温を下げる目的で、舌に呼吸で風を当てて、水分の蒸発で熱を逃がしていく目的でハッハッハッハッ、と呼吸(パンティング)を行いますね。


動作や課題に対して目的を的確に捉えて、呼吸を使うことが大事です!


4. 呼吸を上手にできるようになるための練習

 

ここからは、さらに深い話に進みます。

先ほどの、優しく呼吸を行う例で出したリフォーマーのフットワークex.。

私は、あえてしっかりと周りにも音が聞こえるように息を吐くこと、

または吸うことを推奨する場合があります。

その目的は、肋骨を適切は方向へ導くためです。

反り腰の人の多くは、肋骨が上に持ち上がって開き過ぎています。

これを専門用語では肋骨の挙上やrib flare(リブフレア)と言います。



開いた肋骨を閉じさせる強力な動きが、実は思いっきり息を吐くこととなります。

なので、フットワークの優しい動きの時に、あえて思いっきり息を吐く練習をしてもらい、

開いた肋骨を閉じさせることで、その後のex.がより動きのやすくなる可能性があるのです。



冒頭のクライアントさまが、フットワークの動きで呼吸の音の質問をした訳がわかりますよね?私はこの方の反り腰を修正する目的の準備として、あえてフットワークから呼吸の音を意識してしっかり吐くことを行わせました。

そして、この説明をお伝えして、「なるほど!」と、納得して次のエクササイズに進んでいただきました。


5. まとめ

 

私たち理学療法士は、解剖学、生理学、運動学の知識を基に

身体の部位ごとの問題(機能不全)を見極める力があります。

さらにピラティスインストラクターは、動きを通して全体の機能を整える力があります。


フィジオピラティスでは、クライアントさまの動きを確認し、

画一的な動作指導ではなく、その人に必要なエクササイズのやり方を

オーダーメイドで提供いたします。

多くの方に「なるほど!」をお届けしてまいりますので、

ぜひ一度、ご体験にいらしてください。


最後まで、お読みいただきありがとうございました!!


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